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腕時計文字板事業

1929年創業の老舗工場で職人の手と最新技術から生まれる
時をかたちにするモノづくり

「腕時計の顔をつくる」 日本トップシェアを誇る腕時計文字板事業は、伝統技術と最高品質を守り
常に独創性と開発力に磨きをかけ、革新的なモノづくりを実践しています。

 

腕時計本体の各部名称

 

 

腕時計の顔とも言うべき文字板をつくっています

[S-1] 文字板/文字盤/ダイヤル
 時計の顔とも言うべき表示板です ユーザーに近いほど文字盤の表記が広く採用されていますが、昭工舎をはじめ時計製造業界では文字板が一般的に用いられています
[S-2] 時字/略字/アワーマーク/インデックス
 文字板に配置される目盛や数字、ドットや棒などのマークを指します 一般に略字と呼ばれる棒状や点状のメモリを用います 腕時計メーカーによって植字とも呼びます
[S-3] カレンダー窓/窓枠
 日付を表す箇所の枠のことで、腕時計メーカーによって植日窓、植窓など様々な名称で呼ばれています
[S-4] ブランドロゴマーク
 ブランドを表すマークであり、デザインによって専用パーツや印刷など様々な手法で表示されます

 

 

 

時計文字板をつくるために特化した設備と開発力

ウォッチ製造の本場スイスから取り寄せた加工機やオーダーメイドの専用機を駆使し、文字板を製造しています。パーツすべての美しさと、ミクロン単位まで精度を誇る国内屈指の老舗工場として知られています。
取引先の企画開発デザイナーの想いを具現化するために、取引先と当工場が一体となって取り組んでいます。また、新たな文字板やパーツを自主的に企画開発し、取引先と共に刺激とインスピレーションを共有しながら、モノづくりに励んでいます。

 

伝統に裏打ちされた加工技術と職人技

プレス加工技術
文字板本体の型打ち模様や型抜き(切断)には、多彩なプレス機を用いて加工しています。金型から全て自社で作製しており、精度の高い繊細な型を再現する加工技術には膨大なノウハウと実績があり、今もなお進化し続けています。
金型加工技術
プレス機に使用する金型は、すべて自社で製作しています。特に型打ち模様のバリエーションは昭工舎の最大の強みとなっており、長い歴史の中で幾何学模様や自然の模様など様々な金型を創作して来た職人技と技術力があります。
調色技術
調色とは、文字板の土台となるカラーの作成作業です。一口に白色や青色と言っても各300種類以上の色味があります。イメージ通りの文字板の色を出すために、複数の顔料を掛け合わせ、日々鍛錬された技術によって調色されています。

切削技術
アワーマークは非常に小さいですが、腕時計全体の印象を大きく左右する部品のひとつです。一般的なアワーマークはプレス加工され、上面を鏡面に磨いて仕上げます。昭工舎はプレスを併用しつつ、高級モデルには材料から1つ1つ削り出して製作します。切削加工は形状の自由度が上がり、よりシャープに加工することが可能になります。
植込み技術
植込みとは、アワーマークやブランドマークなどを文字板に取り付ける繊細な作業です。植込む作業には特殊なピンセットを使用し、キズが付かないよう細心の注意を払いつつも、スピードが求められます。社内でも限られた職人の手に委ねられた昭工舎の代表的な特殊技術のひとつです。
貝加工技術
貝を素材とした文字板もあります。天然貝を使用するために色味や硬さが異なり、良さを生かしつつも割れやすい特性を理解しながら熟練した職人が造り上げていきます。さらには貝文字板の表面に繊細な模様を彫刻することも可能であり、昭工舎が得意とする特殊加工技術です。